チャンピックスで禁煙を目指そうとする男性の手

「今回ばかりは絶対成功させるぞ!!」そう呟いたのは5回目の禁煙に挑む一人の男。何度やっても禁煙に失敗してきたこの男。しかし今回は成功しそうだ。何故なら彼の手にはそう、あの、「チャンピックス」が握られているから。

チャンピックスが開発された経緯

タバコは健康に害がある事で広く知られていますが、タバコを吸うのがかっこいい、友達が吸っている、などといった理由で吸い始めると、ニコチン依存症によって禁煙するのがかなり難しいです。
これは単純に意志の強さの問題だけでは無く、ニコチン受容体にニコチンが結び付く事でドパミンを放出して快感を得られるのですが、ニコチンが切れてしまうとイライラしてしまったり、快感を求めてタバコを吸いたくなる事が分かっており、自分の意志だけで禁煙するのは非常に困難です。
そのままタバコを吸い続けるのは健康によくない事からも、何とかタバコを止めたいという人のためにニコチン製剤を用いる事によるニコチン代替療法では、喫煙する事でニコチンを摂取する代わりにニコチン製剤を取り入れる事で禁煙に伴う症状を緩和し徐々にニコチン依存症を治療するという方法でした。
それに対してチャンピックスの場合はニコチンを用いないという画期的な禁煙補助薬であり、ニコチン受容体に対する部分作動薬であり、ニコチン受容体の一部に対して高い親和性を有し他のニコチン受容体に対しては結合性は低い事から、ドパミンの放出量を抑えて禁煙による離脱症状を抑えつつ、タバコを吸った際のニコチンが受容体に結びつくのを抑える事によって、タバコを吸っても快感が得られにくくなるという方法として誕生しました。
チャンピックスは従来のニコチンを用いた治療方法とは異なる画期的な禁煙補助薬として海外では2006年に承認され、日本においては2008年に承認されるようになりました。
市場に広まって以降、チャンピックスを利用する事で100%禁煙に成功するというものでは無いですが、高い禁煙成功率を誇る事からも本気で禁煙しようとする人たちの間で広く利用されるようになっています。